今回は、ほかの植物と比べて比較的丈夫で育てやすい多肉植物でも絶対NGな管理をご紹介します。
多肉をはじめてお迎えする方、栽培に慣れていない方は、これからご紹介するNG管理だけは絶対に避けてかわいく元気な多肉植物を育ててくださいね。
反対に、これらのNG行動さえしなければ、多肉植物はそうそう簡単に枯れるものではありません。
それでは、多肉植物栽培におけるNG管理についてみていきましょう。
はじめに
多肉植物は、自らの葉に水分を蓄える性質から水やりを少々忘れても枯れたりすることはありませんし、葉挿しや挿し木で増える種類も多く、丈夫で栽培のしやすい植物といえます。
しかし、この特徴から、よくある草花と同じ管理方法では逆効果となってしまうことも多くあります。
多肉植物を栽培するときには今まで草花を育ててきた経験論的なものは通用しないケースも多々ありますので、一度リセットして一から学んでいきましょう。
NGその① 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと
他の植物の栽培方法でよく目にする、「水やりは土の表面が乾いたら鉢底からあふれるくらいにタップリあげましょう」という言葉。
これは、多肉植物を枯らしてしまう大きな原因になります。
正しい水やりは、
土全体は乾いてから、4~5日してからたっぷりとあげましょう。
ポイントは土全体が乾いてからです。
土の表面が乾いていても、鉢の中の土はまだ水分を含んでいます。それらが乾ききってから水やりをしましょう。でも、
土の中は見えないから、乾いているかわからなくない?どう判断するの?
そう思った方も多いのではないでしょうか。ではどのように判断するのか?
それは「鉢の重さ」です。
水分が切れたかを確認するには、鉢を持ってみましょう。中までしっかり乾いていれば、植物と土の重みしか感じず、かな=り軽くなっているはずです。
ただ植えている土の種類によっても重さは違いますので、乾燥している状態の重さを覚えておきましょう。
また、多肉植物は乾燥により根を伸ばす性質があります。しっかり乾燥してから4~5日さらに水やりをしないことで、しっかりと根を張ってくれるようになります。
初めて多肉植物を栽培される方は、水やりをしなければ枯れるという恐怖感がかなりあると思います。
しかし、実際には長期間水やりをせずとも、そうそう多肉植物が枯れることはありません。
反対に水のやりすぎはすぐに枯れます。かなりのズボラ管理をしているくらいの気持ちでいましょう。
ご紹介した水やり方法は生育期の春・秋の管理方法です。夏と冬はまた違う管理が必要となりますのでご注意ください。
NGその② 真夏の直射日光と冬の霜
続いては、置き場所に関する問題です。
基本的に多肉植物は日光が大好きなので屋外で管理することが望ましですが、真夏の炎天下の元では日差しが強すぎるため、葉がこげたり、枯れてしまう大きな原因になります。
真夏は明るい日陰に置き場所を変更するか、遮光シートなどで光量を調整してあげましょう。
また、多くの植物と同様に霜は大敵です。気温的には氷点下まで耐える種類でも連日霜に当たってしまうと枯れます。屋根の設置や不織布で霜対策をするか、冬場は屋内で管理するようにしましょう。
NGその③ 置き場所を急に変える
冬に屋内管理していた多肉を、春気温が高くなったのでいきなり日当たりの良い場所に移したりすると、大幅な環境変化についていけず枯れてしまう多肉が続出します。
屋内から屋外に移すときは、まず屋外の明るい日陰→午前中は日光の当たる場所といった具合に、徐々に慣れさせていくことが必要です。
また、秋口など夜間の冷え込みがキツくなる時期でも、霜が降りていなければ屋外管理で問題ありません。
というのも、多肉植物は昼夜の寒暖差により綺麗な紅葉を見せてくれます。
なので、少しくらいの冷え込みは全く問題ありませんので、なるべく屋外に置いてあげましょう。
NGその④ 室内や風とおしの悪い場所での栽培
多肉植物はそのインテリア性の高さから、リビングや玄関内に置きたくなるところですが、多くの多肉植物は、屋内では日光不足となり、ヒョロヒョロと成長する、いわゆる徒長を招きます。
また、屋外でも、風通しが全くないところでは、すぐに蒸れてしまいダメになります。多肉植物にとってもっとも重要視すべきは、気温や湿度ではなく風です。
よく風の通る屋外で、健康的にそだててあげましょう。
おわりに
いかがでしたか?これから多肉植物を育ててみたい方、育て始めたけどうまくいかない方は、以上のことを参考に、健康的で可愛い多肉植物を育ててあげてくださいね。
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